次の日、しらない人間がやってきて
ボクをはこから出してくれました。

「ねえ、にぃには?
 ボク、にぃにといっしょじゃなきゃ
 いやだよ!」

にぃにはいつもの笑顔で言いました。

「そんな顔すんな、チィ。
 お前は選ばれた子なんだからな。

 オレはいつでも一緒にいるよ」

「にぃに、ボク待ってるよ。
 ずっと待ってるから…!」




いくつかの季節がめぐって

ボクは、『ママ』のおうちにも
ずいぶん慣れました

おいしいカリカリ
きれいなお水
かわいいくびわ

『ママ』や『ママ』のかぞくは
いつも ボクをやさしくなでてくれます

おうちの外へは出してもらえませんが
窓からは広いお庭も
遊びにくる鳥たちのすがたもみえます


ボクは、しあわせだとおもいます。
ある雪の夜
ふと 窓をみると
そこに にぃにがいました

にぃには なにもいわずに
あのころとおなじ目で
ボクをみつめていました
もどりゅ  まえのぺー つぎいく

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